史上最強ヒグマ『oso18』の行動範囲 大きさは?牛を襲う巨大熊

情報

北海道では2019年からヒグマに牛を襲われる被害が相次いでいます。そのヒグマは300kgを超える巨体でコードネーム『oso18』と呼ばれています。
北海道のヒグマ事件といえば三毛別が有名ですが、それに匹敵する凶悪ヒグマではないかと恐れられています。
今回は『oso18』について解説します。

oso18のプロフィール


名前 oso18(オソじゅうはち)
北海道川上郡標茶町下オソツベツで最初に被害が報告され、足跡の幅が18cmあることから名づけられました。
推定体長 2メートル以上
推定体重 300~350kg
通常の野生のヒグマが150kg程度の大きさなのでかなり大きな個体といえます。
推定年齢 10歳前後(ヒグマの平均寿命20~30年)
活動地域 標茶町(しべちゃちょう)と厚岸町(あっけしちょう)にまたがる東西25km、南北20kmの範囲

oso18によるこれまでの被害、目撃情報

2019年から2022年8月までに乳牛65匹がoso18の餌食になっています。中には背骨を折られている牛もおり、oso18は200kgを超える牛の背骨を折るパワーを持っているということになります。また、内臓だけが全て食べられた、血が一滴も残っていなかったなど、信じられない証言をしている酪農家もいます。
しかし目撃者はおらず、防犯カメラにも3年間で2回しか映ったことがありません。そのことから、「忍者ヒグマ」とも呼ばれています。人間を恐れていて、防犯カメラの位置を把握して避けて通っていると地元の猟友会は証言しており、もし本当だとするととても知能の高い熊ということになります。牛を襲う時間も午後10時から午前2時の間のみとわかっており、人間の行動時間を避け、さらに牛も寝ている時間を狙っているとも言われています。
そして、通常のヒグマは一度捕らえた獲物に固執する習性があり、動物を襲ってその場を一度離れたとしても、必ず自分が仕留めた獲物が残っている間はまた戻ってきます。有名な三毛別熊事件でも、後日戻ってきた熊を待ち伏せして駆除したと記録が残っています。しかし、oso18は獲物に固執せず、食べかけの獲物も放置したまま戻ってこないため、駆除することができないようです。
さらにoso18は足跡が残らないよう川を歩いて移動していることもわかっており、足跡をたどったとしても川で途切れてしまい、追跡することもできません。かなりの学習能力の高さを持っている個体ということになります。

oso18は1匹ではない?

ヒグマにしては行動範囲が広いため、oso18の被害とされている襲撃は1匹じゃないのではという説もあります。ヒグマは母親から狩りを学ぶので、同じ手法で狩りをするoso18親子、もしくは兄弟が被害を拡大している可能性もあるため、oso18を捕獲したとしても被害が収まらない可能性があります。

駆除の計画は?

oso18はまだ人間への被害がないですが、山で偶然出くわした場合などはかなり危険なのは間違いありません。ヒグマは冬眠に向けて栄養を蓄えるため、秋は特に被害が多くなる傾向があります。ヒグマは一度口にしたものは餌だと認識するので人間を間違いでも襲ってしまった場合、次からは人間がターゲットになってしまいます。
しかし、地元の人たちは襲われる前に鉄砲で撃って下さいという要望が強いですが、本州の動物愛護や自然保護の団体が「かわいそう」「殺すな」「動物虐待だ」と抗議があり、猟友会は動けない状況です。国や北海道も、檻を設置してoso18を獲ってくださいとは言うけど、それ以外のクマを捕獲したら、できるだけ山に放してくれということになっているようです。


直接関係のない人たちの甘い考えで地元に被害が出ることが無いよう祈るばかりです。

 

 

ついに鮮明なOSO18の姿が!

令和5年7月20日追記

北海道の標茶町で、牧場で放牧中の牛を襲うヒグマ、通称「OSO18」の姿が、初めて鮮明なカラー画像で捉えられました。

この撮影は、2022年6月25日の午前6時ごろ、標茶町中のチャンベツ原野に設置された監視カメラによって行われました。撮影された画像は、体長が2メートルから2.2メートルのクマの全身の様子や、木の幹に設置された体毛を採取する罠に体をこすりつける様子が確認できます。

標茶町によれば、今回の撮影で採取された体毛をDNA鑑定した結果、過去に採取されたOSO18のDNAと一致したことから、この撮影でOSO18が特定されました。

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